ケイスケ

宮本から君へのケイスケのレビュー・感想・評価

宮本から君へ(2019年製作の映画)
3.7
すげえ。とにかく池松壮亮と蒼井優、主演の2人の演技に圧倒された。しかも2人の尻まで堪能できる。こいつはすげえ映画だ。

文具メーカーの営業マン宮本浩は営業スマイル一つできない不器用な人間だが、正義感は人一倍強かった。会社の先輩だった神保の仕事仲間・中野靖子と恋に落ちた宮本が彼女の自宅に招かれた日、靖子の元彼・裕二が姿を現す。宮本と寝たと話す靖子に激怒した裕二に、宮本は「この女は俺が守る」と宣言する。

真利子哲也監督作は初観賞。『ディストラクション・ベイビーズ』とか評判は聞いてましたが未見でした。でも本作を観てから過去作も追いかけたくなるくらい好きな作品。叫んでばかりでオーバーアクトという声も聞きますが、いやー…実際あんな出来事が起きたら、色んな感情がグチャグチャになってああなると思うけどなあ。

自分は体育会系の会社に勤めたことはありませんがああいう営業マンの飲み会ありそう。ここのピエール瀧や佐藤二朗も良いんですけど、佐藤二朗は相変わらずボソボソ喋る演技するから彼が喋るとこだけ音量上げてた笑。前述したとある出来事をきっかけに宮本は一ノ瀬ワタル演じるラガーマンの拓馬に挑むことになります。

しかし当然勝てるはずもなくワンパンでKOされて逆に「俺につきまとうんじゃねえぞ」と脅されます。ここから宮本の前歯が折れるんだけど、どうやって撮ってるんだろ。そして宮本の壮絶な戦いが始まるのです。ラストの宮本と拓馬のバトルはガチ感あって見応えあり。ある展開で「ヒェッ…」ってなった。痛い痛い痛い😱

ただ正直、言いたいとこも割とあって中盤からの演技は確かに過剰すぎるとこもあるし、宮本と井浦新が話す場面もテンションおかしい雰囲気で話してるのに、周りの社員の様子を映さないから「あ、人いたんだ…」ってなった。でもこのテンションのまま持っていかれると、細かい点もあまり気にならなくなりますね。良作でした!