劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzerの作品情報・感想・評価

劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer2019年製作の映画)

上映日:2019年07月26日

製作国:

上映時間:66分

ジャンル:

3.7

あらすじ

「劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer」に投稿された感想・評価

ペン

ペンの感想・評価

2.2
平成仮面ライダーシリーズ第20作にして最終作『仮面ライダージオウ』の劇場版。そして、平成ライダー映画としてもこれが最終作となる。

そんな記念すべき作品であるが、結論から言うと、歴代最低の出来だ。

ストーリーなんてあって無いようなもの。仮面ライダーマッハが登場する意味も全くないし、戦国時代に行く必要性も全くない。
てか、もう二度とライダーで合戦シーンやるなよ!所作も何もできない素人に甲冑のコスプレさせてわちゃわちゃしてるだけって全然合戦に見えないから!あれで「長篠の戦い」とか言われても文化祭にしか見えなかったわ!

そして、サプライズゲストとクライマックスの戦いには…唖然。度が過ぎる悪ふざけだ。
ああいうことをやれば、SNSは盛り上がるが、それだけを狙って映画を作るってどうなの?

仮面ライダーって子供達のヒーローじゃないの?
平成ライダーって大人も子供も楽しめるヒーローじゃないの?

残念なことに本作に限っては、「一部の狭い層の大人のための作品」と言わざるを得ない。メタフィクション的なネタとか内輪にしかウケないようなギャグにもウンザリ。

平成ライダーという素晴らしいシリーズの最後に泥を塗るような愚作だった。
はっきり言って嫌いな作品となりましたね。

この映画では雑なところがあるのが平成だ!みたいに言ってましたけど、緻密に練られた平成ライダーも沢山ありましたよ。

平成ライダーが雑なのではなく、ジオウが特別雑なだけでしょう。

レジェンドライダーの扱いも雑でしたし、雑、としか感じない作品でした。
まっつ

まっつの感想・評価

3.1
すっごい雑な『デッドプール2』ですっごい頭の悪い『スパイダーマン:スパイダーバース』。つまり「みんなちがって、みんないい。」を最大級に肯定する作品ってこと。ライダーヲタク以外ついて来られないシーンが多いけど、私は嫌いじゃないです。
でもでも、ソウゴがクライマックスに放った台詞にどいつもこいつも、仮面ライダー見てる奴も見てない奴も励まされちまえばいい、とも思った。あの一言だけは誰にだって届いてほしい。単に「平成ライダー全体への言及」なんてレベルを超えて、どの世界でだって刻まれるべき言葉だよあれは。
おいち

おいちの感想・評価

4.8
確かにこの作品は『平成仮面ライダーシリーズ最終回』といってなんら問題はない。

それだけの熱量と問題と爽快感をこの作品は含んでいる。


「仮面ライダージオウ」は二つ最終回がある。一つはTV版最終話であり、二つ目は今作だ。

今作はテレビシリーズと繋がらないような構成となっていながら、テレビシリーズの伏線を回収しながら、ジオウ真の最終回とも言える大団円を迎える。

その様は見事と言えるし、次作「仮面ライダーゼロワン」へとバトンを繋ぐ構成も完璧と言える。


しかし、今作はそんなことを吹き飛ばすほどに濃い"平成"を含んでいる。

世界観を無視したメタ発言、仮面ノリダーの登場、「平成」という概念を物質化、ギャグのようなラスボスへのとどめ

真面目に見ていたら気がおかしくなるほどの奇行(?)の数々。

しかし、平成仮面ライダーシリーズを観てきた"よく鍛えられた"オタク、視聴者はむしろ安心感を覚えてしまう。


なぜなら平成仮面ライダーシリーズが始まって20年余り、

仮面ライダー作品たちが
所謂「その瞬間瞬間を必死に生きてきた」様子を時に喜びながら、時に怒りながら、時に呆れながら、見守ってきた過去があるからだ。


なにより仮面ノリダー/木梨憲武が公式仮面ライダーに客演することは、本来の視聴者層である子どもたちを置き去りにしていることは間違いない。大人の自己満足と言っても過言ではない。
しかし、東映、仮面ライダーは平成の始めに仮面ノリダーというパロディによって実質潰されたという過去がある。
その過去がありながら仮面ノリダーを客演させることは、東映がその過去を許したと言っても妄言ではない。

仮面ノリダーというパーツは最早「平成の仮面ライダー」という概念全てを包括するためには不可欠といえる客演だったのだ。


ノリと勢いの中脈絡なく飛び出てくる平成ライダーたちも、最早これは""概念が「仮面ライダージオウ Over Quartzer」に客演しているという状況""に他ならない。


ギャグにしか見えないラストの全平成主役ライダーキックも、
『概念が自タイトルを背負って平成という時代に蹴りをつける』
という表現だと思うと自然に涙が頬を伝った。


そして締めにDA PUMPの歌う『P.A.R.T.Y』。
もう逆に文句なしである。


この4.8というスコアに誰も共感してくれなくてもいい、ただ平成仮面ライダーを追ってきた自分にとっては最高の最終回だったのだ。
読人

読人の感想・評価

5.0
平成の時代を駆け抜けた平成ライダーの最終回の名に相応しい映画でしたね...前半のTVシリーズの地続きのような信長パートからの怒涛の後半が超気持ちいい。前半の『歴史では美しいとされているが、本当の今はもっと不恰好で必死だった」ってのがちゃんと後半生きてくるのがいいな。
いいんですよ。
終盤のソウゴの『俺達は瞬間瞬間を必死に生きてきたんだ!それを滅茶苦茶だなんて言うな!』って啖呵が凄い刺さって、もう爆笑しながら泣いてしまった。制作側の凹凸だらけの道程さえ肯定して物語に組み込んで成立させるコンテンツなんてそうそうないですよ。20年間、様々な評価を下されながらも続けてきた物語だからこそ出来たこと。
また本作の根底にあるのは様々な物に対する歴史の肯定であり、極めてミクロな個人の人生への讃歌でもあって好きなんだ。あと私はとてもじゃないけど真っ直ぐな生き方をしてきたとは言えない側の人間なので、純粋に嬉しかったってのもあるんだよな。ひたすらに我武者羅で泥臭く、けして綺麗ではない傷だらけの身体だけれどそんな傷さえも誇りとし、必死に誰かの為に謳い続けられたそんな物語だからこそ愛してきたんだ、と。
だから有終の美なんて突っぱねて、
『うるせぇ!これが俺たちなんだ!』
と高らかに宣言しながら一つの時代に終止符打つの最高なんですよね。
不揃いな歴史達の救済と祝福、これを良しとしなきゃ私じゃない。

整合性の鬼とも言えるMCUが『エンドゲーム』を繰り出した後公開されるのをわかった上で、これを作ったんだろうなぁと思うと途端に嬉しくなる。
サノスの指パッチンに対しての返歌としてお出しするのが『平成生まれの人や物だけが空に吸い込まれて消滅するゲート』とか唯一性の塊かよ、って感じだし、話だって平成の私物化も甚だしい。
仮面ライダーが平成に乗っかった構図のはずなのに、まるで自分達の為に平成という時代があったとでも言わんばかりなのがいいな。元号は誰の持ち物ではないから我が物顔で使うのはアリなんだ。

語り部であるウォズの役回りも滅茶苦茶美味しくて好きなんだよな。予言の書に記された未来の王であるソウゴを祝福し続けた彼が、× × × を× × × して今を生きる常磐ソウゴという一個人を祝福する瞬間、ウォズというキャラクターはこれ以上なく完成して、不揃いだけれど愛すべき物語の一部として成立するのがエモい。そもそもメタ有りの美味しい立場なんだけど、今回で凄い好きになってしまったよ。

話の道中は『俺は気づかぬ内にヤクでも決めたんじゃないか』と錯覚するほどの内容なんだけど、テーマと本筋が明確かつ堂々たる物だからこそとっ散らかってるとは感じなかったんですよね。サプライズゲスト枠の彼が出てくる所とか、一見すればネタなんだけど要はアレ 『誰にも認められず報われなかった偽物が認められていた偽物を叱咤激励して奮起させる』シーンなわけで、その構図が今回の話に合ってるもんだから帰宅道中でみっともなく泣いちゃうっていう。冷静になって考えてみると、この映画 考察点や上手くまとめたよなって部分が結構あるのもこの二十年の歴史を現すようでいい。

不揃いや逸脱を肯定し『それが俺達だ』とこちらを見ながらそう力強く宣言してくれたこの映画を私は愛しましょう。
祝え!
この平成を駆け抜けた者達の堂々たる讃歌の物語を!
物語が進むにつれ、思考をやめ子供に戻った気持ちで、うわぁしゅごーいって見るといいと思う。
そのぐらい最後ギャグに走ってた笑
ジオウ、本当の最終回であり
平成ライダーの終止符でもあり
平成と言う時代を生きた人の為の物語でもあり
今まで平成ライダーを見てきて本当に良かったと思える作品でした

ジオウらしくコミカルな部分も豊富ですし
平成ライダー達がいたからこそ実現した最高最善のフィナーレも圧巻です!
これだよこれ!平成最後の問題作!最高におもろい!
滅茶苦茶香ばしい映画。
平成オールライダータイトルロゴキックがほんまに好き。
ライダー夏映画の中でもっとも流行ったであろう主題歌「P・A・R・T・Y 〜ユニバース・フェスティバル」を最後に聞いて、平成ライダー今までありがとう!楽しませてもらった!と感嘆した映画でしたが、

これを2年後3年後に観た時、どういう感想を持つんだろう。
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