ガッバガバの脚本。
ドニー・イェンお得意の半笑いは凍りつかなかったのだろうか。
カタルシスもクソもない不思議エンディング。
映画人たる者、作品に何らかの意図やメッセージを忍ばせないわけない。
そう信じている。
ドニーが生まれたのは小さな村。
兄弟揃って明という大国の為に小さい時から武芸に励んだ。
繰り返される言葉。
守るべきものは故郷、両親、仲間、妻子。
明という大国の政治や権謀術数に翻弄され全てを失う漢。
SFのマジックをもってしても起こってしまった悲劇の針は戻せない。
そして近い将来明は滅びる。
そう。
本作は、香港と中国の関係や将来を暗示している筈だ。
徳川幕府転覆を図ろうとする小田原北条家の末裔という奇天烈キャラは目眩しだ。
タイムループをしてもハッピーエンドには辿り着けないが、君はどう歩むのか?
香港人に問いかけている"筈"だ。
"筈"だ。
きっと。
そう願う。
〜〜
学生の頃にバックパックで北京から入り、満州地区を回った。
明の十三陵、行ったなーと懐かしく思い出された。
2019劇場鑑賞11本目