静かな間を持ちながら独特の世界観で淡々と進んでいく。
だからこそ、このSF設定やストーリーの裏を、観る者はつい考えてしまう。
肉体は同じだけど、ふたつの人格を持つジョナサン。
脳のコントロールによって、正確な時刻でふたつの人格が入れ替わる。
几帳面なジョナサンと、逆に大雑把なところがあるジョン。
ふたりはビデオレターでお互いの生活を報告し合うのを日課としている。
この設定が前提にあり、ジョナサン(几帳面)視点で日常を描きながら、ふたつの人格は微妙にすれ違っていく。
その日常の描写の中で、この作品を読み解くヒントのようなものがあり、それらの意味を考えていくのが楽しい。
インサートカットも独特。
独特過ぎて、最初の方とか何が映っているか分からなかった。
よくも悪くも監督のセンスが光る作品。