おどろきの白鳥

王朝の陰謀 闇の四天王と黄金のドラゴンのおどろきの白鳥のレビュー・感想・評価

4.4
ツイ・ハーク監督による、「ディー判事/Detective Dee」シリーズ第三弾。
ロバート・ファン・ヒューリックの推理小説「狄仁傑(ディー判事)」シリーズをベースにして、古代中国・唐の皇帝を巡る事件を解決するオリジナルストーリーに翻案した作品。
前作を観てなくてもわかる、シンプルな人間関係とキャラ設定で、何の問題もなく楽しめました。

主人公のディー役がアンディ・ラウだからか、推理ものに留まらず、武侠もの要素が合体して、キック一発で宙を舞うワイヤー&カンフー剣アクションと化してます。

権力の亡者な皇后がディーに嫉妬して暗殺集団を放ったり、人気絵師殺人事件が起きたり。
そこに、国家転覆を狙う幻術遣い一族と、その一族の天敵である三蔵法師の流れを組む坊さんが加わって、龍は飛ぶは大猿(悟空)が暴れるわ。
手に入れろ、ドラゴンボール!ってノリ。
中華エンタメの思いつく限りの要素を全部盛り。
つまりは香港映画の王道ですね。
満貫全席じゃなくて、ラーメン全部盛り。
量は二郎になったみたいなコテコテ作品に。

観て損はなく、おすすめ。
「大怪獣もの」とも言えるので、特撮好きなら必見といえるかな、って感じ。

ミニシアター系上映しているけど、宣伝次第で大きな箱でも、もっとお客さんを呼べると思いますよ、これ。