紅孔雀

王朝の陰謀 闇の四天王と黄金のドラゴンの紅孔雀のレビュー・感想・評価

3.5
内容は空っぽだが、ビジュアルは最高。
これ、原作はR.F.ヒューリックの「ディー判事」だし、女帝は唐代の悪女・則天武后なんですよね? そうした面白そうな設定は殆んど無視して目先のスペクタクルに徹した、ある意味、潔い(笑)一作です。
忍者っぽいところは山田風太郎テイストで、妖怪大戦争は夢枕漠『陰陽師』をスケールアップした如し。そして最後は、まさかの中国版キング・コングでした。
女俠役マー・スーチュンの仇っぽさを味わいつつ、ワイヤー・アクションにひたすら酔い痴れる。これが正しいツイ・ハーク映画の見方なんでしょうねぇ。
紅孔雀

紅孔雀