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ナバロンの嵐の福福吉吉のレビュー・感想・評価

ナバロンの嵐(1978年製作の映画)
3.5
◆あらすじ◆
ナバロン島の巨大砲台を破壊したマロリー少佐とミラー曹長にドイツのスパイだったニコライの抹殺の指令が下される。ニコライはユーゴスラビアのパルチザンに紛れ込んだとの情報からマロリーたちはユーゴスラビアに向かう。一度はパルチザンに偽装したドラザックたちドイツ軍に捕まるものの、マリツァの助けにより無事、パルチザンに合流する。マロリーとミラーはニコライに会うのだが、ニコライはレスコバーと名を変えてパルチザンから信頼を得ていた。

◆感想◆
前作「ナバロンの要塞」は未鑑賞でしたが、内容としては前作で活躍したマロリーとミラーが再び活躍するという程度の繋がりで、観ていなくても十分楽しめました。

マロリー少佐(ロバート・ショウ)とミラー曹長(エドワード・フォックス)がパルチザンと合流して様々な困難に立ち向かうというストーリーの軸に敵か味方か分からないニコライ(フランコ・ネロ)の存在が意外性を加えていて、作品として面白かったです。

リーダーシップがあって頭脳的なマロリー少佐と爆発物のプロでどこかユニークなミラー曹長のコンビは少しのアクシデントではびくともしない肝っ玉の太さを感じました。個人的には味方すら驚かせるミラーの飄々した感じが好きでした。

本作では、マロリーとミラーの2人に加え、アメリカ軍のバーンズビー中佐(ハリソン・フォード)とウィーバー軍曹(カール・ウェザース)が加わり、4人で困難に立ち向かう姿は意気揚々として楽しかったです。インディ・ジョーンズとロッキーのアポロが仲間というだけで楽しかったです。

そして、キー・パーソンとなるニコライは知識が豊富で味方なら頼りになるのですが、どこか胡散臭い雰囲気を醸し出していて、最後まで緊張感のある関係が楽しめました。

ストーリー後半ではドイツ軍の進軍ルートとなる橋の爆破の任務が目的となり、そのための準備行動の一つ一つに緊迫感があって面白かったです。

古い作品ですが、困難な任務に立ち向かう戦争作品の醍醐味が味わえました。機会があれば前作の「ナバロンの要塞」も観てみたいです。

鑑賞日:2024年2月10日
鑑賞方法:BSテレ東
(録画日:2023年3月6日)
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