映画の頂点。
スコアによる評価をしてこなかったのは、こうした映画を他の映画と同じ「数字」という線上に置くのが躊躇われるからだということを思い出した。
数字という同じ指標を使うことは、どの映画も数字の…
「エマはボヴァリー夫人なのか?」という問いをこねくりまわす3時間。ボヴァリー夫人がもはや成り立たないことは分かりきっている一方で未だに変わらないものもあることが、エマが破滅的かつロマンティックな人生…
>>続きを読む映画冒頭では(赤薔薇を指で犯すシーンとか、段々畑の階段シーンとか)エロティシズムを、抑制された映像とナレーションで観せてくる映画なのかと思えば、後半にゆくに従って、男性/女性を混交させたようなクィア…
>>続きを読むこんなに綺麗な映画は久しぶりに見た
ナレーションが初めは耳障りで画面にあまり動きもないし文学をそのまま撮ってるように感じたけど、だんだんカメラワークではなく写っている景色や女性たちそのもの動きやその…
このレビューはネタバレを含みます
まず「あの女性は燃えさかる炎だ。」
この台詞を見たときになぜか炎が服につくシーンがあった。
冒頭に「欲望に炎の矢を放った」と語り手が言うところや本を常に持っているのはなぜか?でのエマの考えが「悪徳と…
『ボヴァリー夫人』と訣別するための189分間。「異体を吸い込み、吐き出して生きる」ことが煙を吹きかけるエマに集約される。アブラハム渓谷では、エマはボートも車も自ら運転する。
『ボヴァリー夫人』には無…
『ボヴァリー夫人』映画化のうち言うまでもなく頂点に君臨する偉大なる神。映画も文学も音楽も演劇も全てを包括し、そして破壊する超絶ド級の一品。生ぬるい覚悟で観ることを決して許さない神聖な映画。製作年とは…
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