ドウロ河流域とそこに広がるブドウ畑の息をのむような美しい望遠ショットと対照的な、エマの輝くような濃密な艶かしさが画面にみなぎり、男たちを色濃く惑わせながらその欲望を掻き立てていく。
饒舌に語る男…
原作『ボヴァリー夫人』は未読ですので、錯誤が有るかも知れませんが。
オリヴェイラ作品の中でも、そのナレーションの多さから特異な立ち位置の作品です。
映画で読書するとこんな感じになるのでしょうが、主演…
すごいお高くとまっている作品だけど、平たく言うと欲求不満の美人妻が浮気しまくる。医者の夫も看護婦と情事を重ねる。それでいて濡れ場が一切なく、3時間続く映画です。そんなん何がおもろいねんというわけです…
>>続きを読む全ての男を虜にしてしまう女の退廃的な人生。ナレーションが常にあって、他のオリヴェイラ作品と比べるとそんなに出来がいいわけじゃないような気がするのは私だけ?とは言え、レオノールシルヴェイラの魅力がめち…
>>続きを読むオリヴェイラお得意の美人映画。
とにかく美人がやりまくるのを美しく撮ってみましたみたいな映画。
娘の意中のG線上のマリアを弾く青年ともやっちゃう節度のなさにはビックリ。
死に方も笑っちゃうような死に…
すべてのゆかしい佇まいは、儚しと振り返る暇もなく、やがて消え、やがて失われる。あまりにあらわな風景の中で。過剰に豊かな音楽の中で。
しかし別れのない日など一日とてないのだ。雲を通ってきた明るさが、も…
「アブラハム渓谷」
冒頭、誰もが魅了される女、エマ。富裕な医師カルロス、結婚、自然の中の不自由のない生活、夫婦生活、抵抗と奔放な遍歴、葡萄摘み、ベッドの上でバイオリン。今、初秋のラメゴ聖母祭で出逢…
尊敬の一作。
神曲からさらに磨きの掛かった食卓シーン、メイド達の動きと雇い主たちの視線の交差が踊るように鮮やかに繋がっていく。その他にもちょっとした仕草の連鎖で繋がるカット、アクションの滑らかさ。オ…
14歳のエマがよそ行きの白いドレスを着ているシーンがいい。双子の金持ちおばあさんに会いに行って、色々嫌がらせされた後に父親がネックレスをプレゼントしてくれる。そのネックレスを家の近くのぶどう園で眺め…
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