のほほんさん

MANRIKIののほほんさんのレビュー・感想・評価

MANRIKI(2019年製作の映画)
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訳がわからん。だが面白い。
なんかこのままずっと観ていられるなあと思いながら鑑賞。粗筋を要約するのも、何がどう面白いのかも説明が難しいんだけど。

外見に囚われた人々のおぞましく悲惨な末路が残酷に描かれるのだけれど、斎藤工さん演じる万力医者はそんな美への執着に対する処刑人の様だ。
そんな彼を唆してたかのような永野さん、金子ノブアキさんがそんな彼を処刑する。最初は万力で頭を潰すんじゃないかと思ったけど電気椅子だった。

最初は主人公かと思われたモデルの女の子が、途中からパッタリ出なくなる。あんな顔になってそのまんま投げっぱなしになるとは、なんて残酷なんだ。
「元々美しい」人の美しさを引き出す為の施術がああなるというのも強烈な皮肉なんだけど、それで女の子が自信を手にするとちうのもまた強烈。
合コン途中で鼻が取れるモデルとかすんごい皮肉ですね。

斎藤工さんは言うまでもなくあの容姿な訳だけど、それで語られることに辟易としてるのかもしれない。その枠に嵌められるとか。そんな彼がプロデュースした作品が美に対する寓話。
だったらその美貌をくれよと言いたいが(笑)、それこそ彼のイケメンぶりを楽しみにしていった人は困惑してしまうかもしれない。