ATSUYA

MANRIKIのATSUYAのレビュー・感想・評価

MANRIKI(2019年製作の映画)
4.0
はい!拍手👏

斎藤工さんトークショー付き上映に行ってきました。手渡しでサインを貰った時、カッコ良すぎてとろけそうでした。こんな愛知知多半島の田舎に来てくれてありがとうございます。

ただですね、ほとんどが女性客だったので、肩身は狭かったです。周りは斎藤工軍団みたいなモノを作り始めて、とても気まずかったです。次にトークショーに行く時、イケメンはやめとこ。

それはさておき、本編、あまり期待はしていなかったのですが、とても面白かったです。
ラッセンさんの脚本が緻密で、テンポも良く、退屈せずに見れました。

小顔美人なのに自分は「デカ顔だ」と悩むモデルの女性。
街を歩けば「このデカ顔野郎が!」と馬鹿にされ、彼氏にも「big face」呼ばれている。(全部勘違いなんですけど)ついに頭がおかしくなった彼女は"万力美容クリニック"という、いかにも怪しそうな病院で小顔矯正を受ける。しかしその後、彼女にとんでもないことが!?

3幕構成です。
最初はこの勘違い女性の悲劇、次は万力クリニックドクター斎藤工の暴走、最後はこのドクターの末路。

近年の小顔ブーム、外見至上主義にしっかり苦言を呈しています。というか皮肉っています。

「顔は小さければ小さいほど最強」みたいな考え方が日本や韓国では蔓延しています。
その小顔を追い求めることによって、本来、人間が持つ個性が失われることがあるのです。

劇中、斎藤さんが「人の美しさは内面に現れる」と言ってましたけど、ホントその通りだと思います。自分も色々コンプレックスありますけど、ありのままに生きよう、そう思いました。

ラッセンさんはあるファッションショーに参加した時に感じた疑問や怒りを元に本作の脚本を書いたそうです。
ラッセンさんの思い、3分の2くらいは受け止めれたかな。

清水監督の映像は先進的で色使いも特徴的だし、カネコノブアキ氏の音楽はカッコいいし、斎藤さんがイケメンフルパワー演技を見せているので、是非。
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