Shoty

戦場でワルツをのShotyのレビュー・感想・評価

戦場でワルツを(2008年製作の映画)
4.2
戦争アニメドキュメンタリー

主人公が経験したレバノン戦争の事をどういうわけか思い出せず 当時の戦友を訪ね歩き記憶を取り戻そうとする

ポップな音楽とアニメーションに「俺たちは毎日ルイシードを爆撃するぜ 知らないやつも地獄に送れるぜ」 なんて歌をのせたシーン ワルツを踊るように機関銃を乱射する兵士 こういう幻想的で危険なものを感じるシーンやエピソードが多く見れる

アニメなので戦闘シーンもプライベートライアンのような凄惨な描写はないが 銃なんか触ったこともなく喧嘩の仕方もわからん僕には身近にリアルだった 船で上陸した兵士たちは緊張し恐怖を感じていた そこに敵はいないが彼らは恐くてとにかく銃を乱射する 通りがかった車にもとにかく銃を向けぶっ放す 普通の若者が戦地に着いたらこうなるのか 他の戦争映画のように敵に向かっていくなんて怖すぎる 無様なのだろうが少なくとも僕はこっちになるだろうな

エピソードの一つに戦場カメラマンの話がある 彼は自己コントロールのためもあって戦地での様子に旅行気分でいる カメラを通して映像を見る気分で「おお 戦車だ 怪我人もたくさんいる すごいな ここは」て感じで撮影していた しかし彼のカメラが壊れ 肉眼でそれを見たときに 恐怖した
これと同じ事をこの映画は僕たちにしてくる 主人公が記憶を消してしまった理由もうなずける

アニメドキュメンタリーはよかった 影が雰囲気を作り出してたし 人が簡単に殺されるシーンはなぜか実写よりも危険な生々しさがある
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