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ヨーゼフ・ボイスは挑発するのMinCのレビュー・感想・評価

3.9
20世紀の3大アーティストのひとり(あとの2人はM.Duchamp、A.Warhol)と言われるJoseph BEUYSの貴重な映像と、写真、記録物に関係者インタビューを加え彼の軌跡を辿る。

ズラリと並んだお偉方を前に、えー、えー、えー…と演説(心で爆笑🤣)なんだろな、一度死線を彷徨った上、酷い鬱も経験したからか、哀しくも強度をもったパフォーマンスから目を離すことが出来なくなる。映像で見ることで、いろいろと合点がいくことも多かった。

社会彫刻、大学への抗議デモ、
緑の党を通じ政治へ飛び込む姿勢。
作品もパフォーマンスも言動もかなりラディカルでエキセントリックに見えるが、よくよく噛み締めてみると、人の「自由」に忠実である為の至極真っ当な行為なんじゃなかろうか、ありふれた言い回しかもしれないが、時代がBEUYSに追いついた、ということか。
アートの前衛性、先駆的であることについても考えさせられた。
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