なんとなく思ってた以上に社会的な活動を行なっている人だった。晩年は政党から直接政治にも関わっていた。官僚制を批判したり、アナキズムを理想としたり、オルタナティブな実践を行っていたみたい。時代とともに流れてしまう活動としてではなく、作品として今もカッセルの街に7000本もの木が残っているのは強い。
ボイスのユートピア的主張に対して、反論は必ず出たみたいだが、相手を議論に巻き込み対話を重ねる方法は、策士…という感じ。堅苦しくならないようなユーモアがあり、本よりも映像の方が人となりが伝わる感じがしてよかった。
