ボーダー 二つの世界のamのネタバレレビュー・内容・結末

大きなコンプレックスを抱えていたり人と違う事で生き辛さを感じている人々への救済になるようなヒューマンドラマかと思ったら、そもそも私ニンゲンじゃなかったのねー！どうりで皆と違うワケだよ！ っていうオチだったので面食らってしまった。
外見的な醜さの理由付けとしてそれはどうなのという思いもあったけど、そもそも映画のジャンルが「ファンタジー」なんだからそこに突っかかるのもナンセンスなのでしょう。

強烈な雌雄逆転交合シーンでティナが流した涙が忘れられない。
番(つがい)として呼応しあう二人が何もかも脱ぎ捨てて裸で森の中を駆け回り、湖を泳ぐ開放感、初めての性交の歓び、、
二人の美醜なんてもはや関係なく、原始的な快感に満ちた映像が自分の中に眠っていたアニマルな側面に直接訴えかけるようで自然と涙が出てきた。

一方で鑑賞後に女優さんの名前で検索して、特殊メイクなしの綺麗な容姿を確認して安堵しちゃったりして、やっぱりこれも人間の自然な感情だよなぁと思ったり。