こんなに醜くて、こんなにピュアなセックスシーンを観たことがない。
ボーダーっていうけれどその境目っていったい誰が決めるのだろう。
善悪、美醜、正誤、人と獣、男女まで、この映画にはさまざまなボーダーが出てきて観客に畳み掛けてくる。ベースはトロールなのでファンタジーでもあるけれどそんなことはきっと監督が見せたかったことじゃないと思う。
この北欧独特の重暗い世界観が好き。大人になったからなのかなぁ。きっと観る人を選ぶ映画だけれど、気にいる人にはいつまでも余韻(というか余波)を残す作品だと思う。
とにかく、とてつもなくすんごいものをみせられた。