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ボーダー 二つの世界のwoosのレビュー・感想・評価

ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)
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Amazonプライム・ビデオにて字幕版を鑑賞。
テーマ「役割」

[全体として]
東京も明日からやっとチラホラ映画館が再開する様で非常に嬉しい。平日はまだ観に行ける時間ではないけども。
さて、本作も劇場に観に行きたかったが、行けなかった作品なので良かった。
作品事態は面白かったが、正直これを文章で人が観たくなるようにこの作品の魅力を伝えられる自信はない。けど、個人的に好きな部類に入る映画という事だけは先に言っておきたい。
お話は非常に鼻が効く税関職員で、人と見た目が違っているため、非常に大変な人生をおそらく歩んで来た主人公が、とある出会いから自分の出生の秘密や、ある犯罪との関わりで自分の役割りを知り葛藤する話。

[良かったところ]
外の世界と内の世界を隔てる税関職員という仕事は、どちらの世界にも行き来出来る人間であり、人間の世界の中で順応出来ている主人公は、やはりどちらにもなれるという象徴的な設定だと思う。これは人種、民族問題の置き換えと取ることも出来る。主人公ティーナは社会に順応しているにもかかわらず、同じ見た目のボーレは順応していると言いがたい。この対比はおそらく二人が育った周りの人間の対応が余りにも違い過ぎたんだろう。この違いで『ブラックパンサー』のキルモンガーを思い出した。
単純に景色がすごく美しい映画でもあった。

[気になったところ]
わざとだろうけど、あの冒頭のパスタから始まって、不味そうな飯の数々が気になった。
あと、彼らの生殖のルールが良く分からなかったのと、モザイク無しで観たらどんなものが映っていたのかはスゲー気になる。

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まあ、人が育つ環境は超重要ってことですね。
オススメです。
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