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機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイのhinanoのレビュー・感想・評価

5.0
シャアの反乱から12年後。アムロとシャアの最終決戦を間近で見ていたハサウェイは、反地球連邦政府運動“マフティー”のリーダーとして暗躍していた。そんな彼は英雄ブライト・ノアの息子でもあった、、

ついに待望の劇場公開!度重なる延期のおかげで(?)、宇宙世紀シリーズを一から勉強&原作小説全巻読了した最高のコンディションで初日を迎えることができた。公開記念スペシャルトーク付きの特別上映回にて鑑賞✔︎

小説が原作なだけあって、マフティーとしてのハサウェイの苦悩、そして世間が思うテロ組織としてのマフティーの在り方など、その世界観・心情描写が丁寧に描かれていた印象。
運命の出会いによりハサウェイと友情を築くこととなる連邦軍大佐ケネス。そしてハサウェイの正体を見抜きながら、そんな2人の行く末を見守るために興味本位で近づく謎の少女ギギ。互いに探り合いながらも近づいていく3人の複雑な関係性にも、どこか大人の色気が漂う。
ガンダム作品の魅力はヒューマンドラマに大きくあると思っているので、まるで小説を読んだ時と同じように節々でそれを感じられたことが満足だった。

そしてガンダム史の中でも屈指の映像美に驚く!実写と見間違うダバオの街中の風景、自然の美しさには思わず息を呑んだ。さながら旅気分。
アクションシーンも圧巻。先行公開されていたハイジャックシーンから一気に惹きこまれる。後やっぱり凄いのがMS戦。コックピット目線の映像は臨場感たっぷりで楽しいし、空襲で逃げ惑う地上目線からの映像には恐怖で鳥肌が立った。ここまでリアリティある描写はガンダムの映像作品でトップクラスだと思ったし、これぞ劇場で観る醍醐味に感じた◎

スペシャルトークでも言及があったように音楽もまた良い。効果音の入り方、BGMの流れ方、そのタイミングの良さが映像表現も相まって「映画を観ている!」という嬉しい感覚になった。『逆襲のシャア』のエンディングと今作のオープニングを繋ぐメビウスの輪、深い。。!

総じてガンダムファンとしてはもちろんのこと、映画ファンとしても大満足な映像体験だった。公開中に後何度かは劇場へ足を運びたい!


(追記)
入場者特典が変わるタイミングで2回目の鑑賞✌︎

ULTIRA+ドルビーアトモスという最高の環境で没入感も増し増し。音が作り込まれている作品だからこその至高の時間◎

今回はついつい演出に気を取られがちだった初回よりも、登場人物たちの表情・仕草といった細かな描写により注目できたように思う。
ハサウェイとタクシーの運転手の会話、やっぱり好きだなあ。1000年先の未来を自分事の様に考えられるだけの、心の豊かさ、余裕が私にはあるのだろうか、、、

2021.6.19 @ イオンシネマ和歌山


(更に追記)
間髪入れずに3回目の鑑賞!劇場鑑賞できるうちに、沢山見て心に焼き付けたい☑︎

3回目にもなると、こちらにもかなり余裕が出てくる。隅々の細かい演出には改めて唸らされる。

なんてことないシーンかもしれないが、ハサウェイがフェリーに乗り込むまでの道中、あわや車に轢かれそうになったり、スーツスタイルのおかげで汗びっしょりになり暑そうにしていたりする描写に惹かれる。

側から見ると何を考えているか分からないような人物でも、日常ではありふれた一コマを送ることも勿論あって。けどその時に彼が思うような極一般的な感情は、きっと誰にも共有されず彼だけのものになってしまうんだと思うと切ない気持ちになる。

2021.6.26 @ TOHOシネマズ泉北


(更に更に追記)
4回目鑑賞 2021.7.2 @ なんばパークスシネマ
5回目鑑賞 2021.7.9 @ なんばパークスシネマ
6回目鑑賞 2021.7.31 @ TOHOシネマズ泉北
7回目鑑賞 2021.8.7 @ なんばパークスシネマ
8回目鑑賞 2021.8.15 @ なんばパークスシネマ
9回目鑑賞 2021.8.27 @ なんばパークスシネマ
10回目鑑賞 2021.8.31 @ TOHOシネマズ泉北
11回目鑑賞  2021.12.2 @ TOHOシネマズ鳳

なんと11回目でMX4Dを人生初体験!MS戦の没入感が段違いでとっても楽しかった〜!
4Dってなんとなく食わず嫌いしていて観る前も若干の不安があったけど、大好きなハサでデビューできて安心&良かった〜◎
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