参鶏湯と三層肉

よこがおの参鶏湯と三層肉のネタバレレビュー・内容・結末

よこがお(2019年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

「マスコミ、マスゴミ?、切り取るのは、あなたの"よこがお"」

〜〜〜

「マスゴミ」と呼ばれる業界で働いている(唐突の自分語り)。いろんな要素でゴミ呼ばわりだが、「よこがお」故の特性もその一つだろう。なんかこうやって分析してる文章って気持ち悪いので、今回はアッサリ書こうと思う(突然の弱気)。

「淵に立つ」が良かったのでこちらも鑑賞。もう「淵に立つ」で書いたのと同じ感想なのだが、人の多様性を描いた良作だった。報道されるのは、まさに「よこがお」のみ。時間、紙面スペースの限られた世界で、誰かを描き、本質を描くのは、難しい。
正直、この事件がここまで過熱するのかどうか疑問はあるが、ああなった場合、もう本質を追う事は難しい。誰も冷静に耳を傾けられないし、誰も冷静に語れない。それを求められもしないし、応えることもない。

それでも「よこがお」を追い続ける意味とは。そんな事を考えて心身共に疲れちゃったので、しばらくこの業界から手を引くことにした。

おこがましいし、映画と報道は本質も違うので見当違いなのだが、彼女の「よこがお」を描いた本作に嫉妬する。そして、尊敬する。