よこがおの作品情報・感想・評価

上映館(14館)

「よこがお」に投稿された感想・評価

wowow

wowowの感想・評価

3.8
逆光の真意

復讐
筒井さん
何の罪も犯していない善良な一市民が、不運な巡り合わせよって、これまで築き上げきたもの全てを一瞬で奪われてしまう物語。

日本では当たり前のようにおこなわれる加害者の親族バッシングであるが、アメリカなどでは、加害者側の親族にも励ましの手紙がたくさん届くという。誰でも罪を犯すことはあり、赦しの機会は万人に与えられるべきという宗教観が背景にあるらしい。

自分だっていつ市子のような窮地に陥ってしまうかわからない。難しいかもしれないけど、加害者側の苦悩も想像できる人間でありたいと思った。
taro1971

taro1971の感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

始まってすぐ「誰かの木琴」を思い出す。池松君だし。前半四つん這いになって犬のように振る舞う深田映画のミューズにハラハラする。その後も最後まで息つく間もなく、ぐったりと疲れてしまった。今回もすごい映画でした。深田監督、筒井真理子でもっと撮ってください。
マスコミの描かれ方が死ぬほど気持ち悪い。怖いんじゃなく気持ち悪い。主人公の自宅や職場にハエのように集る様も気持ち悪いけど、不規則にインターホン鳴らすあの感じや玄関モニターに映るあの太々しい態度も死ぬほど気持ち悪かった。そして何より気持ち悪いのは自分もあんな気持ち悪いマスコミの餌食になる可能性が少なからずあるいう事が何よりも気持ち悪い。

主人公への追い込みが素晴らしかった。最終的に主人公は仕事も家族も友人も何もかも失う。キャラクターは追い込めば追い込む程魅力的になるってのが個人的な持論なんだけど、本作もまさにそうだった。

ただ少し気掛かりだったのが作中、意図的に不自然なライティング(昼の光が急に夕方の光になったり、市川実日子の後ろから強いライトを当てたり)が数カ所あってそこで毎回冷めてしまった。物語を語る上で圧倒的に邪魔な演出だと思ったんだけど、どういう意図でそういう不自然なライティングをしたのかを深田晃司監督に聞いてみたいと思った。
りほり

りほりの感想・評価

3.9

このレビューはネタバレを含みます

見終わった後、あの終わり方
じわじわくる恐怖と
息をするのも忘れるくらいの緊張感で
心拍数上がって心臓バクバクしてた。

復讐に生きる狂気にあふれたリサ(市子)と訪問看護師として周囲からの信頼を得て幸せな日々を送る優しさで溢れる市子を並行させて物語が進んでいく。
同一人物なのに、全くの別人。
真反対の側面を観ているような
まさに「よこがお」だなと感じた。
信じていた人に裏切られ、職も結婚相手も失い、何もかも失い人生のどん底に落ちるとこうも変わってしまうのか。

もう一つメディアの影響力の強さに対しても恐怖を感じた。
深く考えず、その時の感情の勢いで言ってしまった言葉。
私たち視聴者は、その報道が、その記事が
真実なのか否かも考えず鵜呑みにしてしまう。
そうやって市子のような、無実の加害者ができてしまう。
たった一言、ひとつの記事で、
普通の生活すら送れなくなってしまう。
1人の人の人生をあんなにも変えてしまう。
そんなことも考えさせられる作品でした。
kyohei

kyoheiの感想・評価

3.7
主人公の市子のように無実の加害者になったらと思うと…いろいろと考えさせられました。

訪問看護師で周囲からの信頼も高かったのに…たった一つの小さな嘘でこんなに崩壊していく怖さがありました。

あの喫茶店で甥っ子と訪問先の家の長女と次女が会ったのは、全くの偶然だったのに…マスコミが話を盛れば盛るほど、餌食になっていく展開にげんなりしました。

まさに体を張っていた市子役の筒井真理子は、凄いと思った。
なんか夢の中で犬のようになっていたのは驚いた。
市子に思いを寄せる基子役の市川実日子も凄かったですよ、もう振り回させられるし、復讐をしたとしてもこれじゃ無い感が…なんとも言えなかったです。

ストーリーは現在パートと過去パートが交互に描かれていく作りだった。
tanako

tanakoの感想・評価

4.5
些細な悪意、故意、過失、は、
日常のどこにでも存在していて。

100%自分は悪くないと思っていても、
良心の呵責や、自責の念も拭えない、という、
ものすごく人間らしい話だと思いました。

前作「淵に立つ」の方が、モヤモヤ感は強かったから、本作の方が見やすかったです。
深田監督は、緻密で丁寧な作品を作るなと改めて思いました。


筒井真理子さんが素晴らしいのは、言わずもがな、です。
"出来事"の爆心地ではなく、中心に近いけど少し逸れた場所で巻き起こる理不尽な物語。
お互いの想いの錯綜によってドツボにハマっていくのがなんとも遣る瀬無いようで実際の所どれもこれも単なるエゴに近いもので、その辺の心理描写の見え隠れが巧みで話しの流れ自体は割りとベタなものなんだけど、終始ハラハラしながら観られた。
それにしてもマスコミはどんなジャンルでも活躍するスーパーヴィランなのだなぁ

直接的な物語の繋がりもそうだけど人物の造形の見せ方が実に緻密で、物語の変化が訪れた時のキャラのリアクションの裏打ちが日常的な描写の中でしっかりされていて、伏線としても膝を打つような場面が多かった。
とりわけ、「淵に立つ」でもそうだったけど筒井真理子による"時間の経過"の説得力が物凄くて、今回に関しては演出的にも物語的にも作用する部分がより大きくて、観ている内は自然すぎて気にならないのだけど後から考えると凄かったなと気づく。
ただ犬とかあの辺の遊びすぎな感じはあってもなくても良いなと感じちゃったかな…。

演出は本当に印象に残るというか、家屋の内側から撮る所とか、家族や恋人とのセルフィーとか、ラストカットとか、なんてことない風景を強烈にこびりつかせるカメラ使い本当にスゴい。
sukoh

sukohの感想・評価

3.5
ストーリーは単純な復讐劇だけど、役者が醸す雰囲気とジメッぽい演出を楽しむ映画
y

yの感想・評価

3.9
出てる俳優さんみんなすごい…
えぐくてもう一度みたいとは思わないけどすごくどの場面も印象的だった
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