よこがおの作品情報・感想・評価 - 2ページ目

上映館(12館)

「よこがお」に投稿された感想・評価

yh

yhの感想・評価

4.1
作品の既に序盤から漂う異様な空気感。
並みのホラー映画よりよっぽど怖い。
2回くらい戦慄した。
そしてあの音ってやっぱり不快なんだなって思った。


観たら好き嫌いは別れるだろうけど、面白いと思う人はけっこういそうなのに、公開2日目で観客が自分以外3人しかいなくて悲しくなった。
Osamu

Osamuの感想・評価

4.0
身に降りかかるものを受け止めきれず、怒りに支配され、方向を確認せずにアクセルを踏み込んでしまう。そんな精神状態に観客を追い込む。

音響が追い込みに拍車をかける。ガラス窓に隔てられたこちら側とあちら側を意識させるような表現が何度か出てくるが、ワンシーンだけその仕切りを音が飛び越える。意識的に違和感を作っているのか。

ささくれ立った気持ちが後を引き、観終わった後しばらく驚くほど機嫌が悪かった。
shinya

shinyaの感想・評価

3.5
深田監督らしい、不穏で居心地の悪さのある厭な映画。
勃起したサイのアソコは大きいと語り、犬になり、雄叫びをあげ、四つん這いで這いずり回る筒井真理子が拝める作品。
これだけ言うと疑いたくなるが全て真実。

よこがお=半分の顔は見えない状態。
人間の二面性や多面性を表現したタイトルだが、その在り方は人だけではなく、社会の在り方、報道の在り方まで及んでおり、このテーマの幅は本作の魅力の一つ。
また、人々の想いや欲望が渦巻く中で、視線の交錯や色彩、音を効果的に使う辺りは巧みでした。

結局は皆が孤独になっていく。
孤独の中で生き続けなければならない。
欲望が人々を分断していく恐さもあるが、なんとも切ない物語。
悲痛な叫びであるクラクションの音が、耳元にこびり付いてる。
sae

saeの感想・評価

4.1
人の心がゆっくりと死にゆく様のなんて酷なこと

基子が市子に向けていた感情が本当に憧憬や友情だけだったかはわからないけれど、基子はただ、市子のことが好きなだけだったんだよね

復讐しきれない自分の良心が市子の最大の絶望だったように思う
マスヲ

マスヲの感想・評価

4.0
巻き込まれ系のサスペンスを観たくて鑑賞!
思ったものとは、違っていたが、
台詞やカメラワーク、ストーリーの
進め方等、とても丁寧につくられた映画

カンヌ映画等に見られる、
大きな事件は無いが身近に可能性のある
プチ被害を自分ごと化できるステキな作品!
TICTACz

TICTACzの感想・評価

5.0
個人的に今年一の衝撃作。
書き下ろし/原作とかなり違ってる点も興味深い。

このレビューはネタバレを含みます

アラ還ということが信じられないほど、筒井真理子さんの裸体が美しかった…。

基子はとても良い人だと思っていたのですが、市子が結婚すると分かったあたりから態度が180度変化しましたね。
市子だけ幸せになるのが許せなかったからだと思っていましたが
そうではなさそうだ思い始め、市子と和道とのベッドシーンで確信に変わりました。
小説版も購入しました。まだ冒頭しか読んでいませんが、映画版より明確に、基子の市子への気持ちが描かれています。

洗車する時の音、最後に市子が吹っ切れたかのように猛スピードで車を走らせるエンジンの上がる音。
音で魅せてくれる映画だったと思います。
せぃ

せぃの感想・評価

4.0
よこがおしか見えないことは、こわい。
登場人物は一人も正面を見せなかった。見せなかったと言うべきか、見ることができなかったと言うべきか。他人の全部知ることが不可能だとはわかっている。それでも、一部だけを見て真実と思い込み暴走していく人間たちは怖かった。
劇場で見るべき映画。
ミステリー映画としても、今年観た邦画としても私的ベスト1の大傑作。これだけ衝撃的なものを観せられたのに、エンドロールが終わったら立ち上がらなければならないのは酷過ぎると思った。観客の頭の上に疑問符を浮かばせる構成が完全に決まっている。

序盤で提示されるジグソーパズルのごとく、観客は頭の上にある疑問符を取り払うため、作品に散りばめられたピースをひとつずつ拾って全体像を完成させようとする。そうして出来上がった“絵”に描かれていたものそのものよりも、“絵”が完成した時点での“絵の時価”に打ちのめされた。

語りの手順を変えることで、“謎”とそれが解き明かされる“カタルシス”が生まれるという、ミステリーのお手本のような作品。とにかく全編サスペンスフルで飽きさせないし、先の展開が気になり過ぎて、「早く! 早く次のシーンを観せてくれ!」と思った映画は久しぶり。面白かった。
終始不穏。そして闇。
きらいじゃないけどきらい。
別に何も悪いことしてなかったはずなのに、どうしてこんなことに?

筒井真理子さんの演技が圧巻。