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任侠学園のharunomaのレビュー・感想・評価

任侠学園(2019年製作の映画)
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1時間30分ほど流し見で鑑賞。
直前に、この監督が『仮面病棟』(ひどかった)の監督(ドラマ「99.9 -刑事専門弁護士-」はよかった)だと知る。

ヤクザと学校というと、もう相米慎二か、部分的に森崎東だが、そう、相米慎二の足下にも及ばないということに尽きる。この場合、ヤクザを主人公にしたら終わりなのだ。

ギャグのキレは、堤幸彦オフィスクレッシェンドの弟子らしく、効果音、顔芸、ダッチなフレームやらアングル・レンズ効果が薄めな、つまり堤効果薄めな演出となり、それはそれでちょうどいいのだが、二番煎じが虚しい。それでいて、特別なものも他にない。アクションも凡庸。

学校におもしろヤクザが数人遊びに来たという乗りだけであり、むしろ親分である西田敏行が学校の本拠地にいないがために、どうも話もヌルくなる。
舞台挨拶で、現場は笑いが絶えずおもしろかったという演者の感想が多かったが、ほとんどダメな時の「踊る大捜査線」と変わらず、コメディが舐められているのではなく、映画が舐められているのだと思える。

葵わかなは初期の三木映画(『陽だまりの彼女』『くちびるに歌を』)以外、ダメだと思う。はっきり女優として才能がない、まやかしが透けて見てる。上白石姉妹との差異化を自分で勉強して探さないといけないと思う。
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