このレビューはネタバレを含みます
主人公の内にあるのはひたすらなる後悔。過去を変えられるのなら… やり直せるものならやり直したい、取り戻せるものなら取り戻したい… 彼の葛藤をベースに描かれるループから脱却すべく奮闘は見応えがある。
ただ…このラストのモヤモヤは本意なの?
脱出ポッドが切り離されたというのはループとの決別を意味するはずなんだけど…
脱出ポッドは惑星の環の形成において1つループの象徴で、その環を形成するモノたちを重力にて捕らえるという意味で惑星がまた1つループの象徴。脱出ポッドと惑星とで別々の意があるはずなんだけど、脱出ポッドがこの2つを含んでしまっていると取ってしまうんだよね。
仮にラストの脱出ポッドが惑星の環の形成に関与していようと、彼らを捕らえる惑星に背を向けた時点でループから脱却したと捉えて良いはずなんだけど、脱出ポッドに重きを置くと“囚われている”とする意識が先行する。これはどうしたもんなんだろうね…
変えようとそして変わろうと踠くというところに意味があるわけだから、それもありか…