紅蓮亭血飛沫

グラビティ 繰り返される宇宙の紅蓮亭血飛沫のネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

宇宙を舞台に、タイムループを題材にしている本作。
邦題からしてあまり期待はしていなかったのですが、CGとセットが意外にも悪くなかったので驚きました。
最終的な結末としても悪くなく、むしろこの状況を逆手にとって、生き残った恋人にループする自分の命運を委ね、死んでいく主人公の生き様は逞しく、印象に残りますね。
残された恋人からしたら“目の前で自分の大切な人と死別したようなもの”ですから、ループという形でまた出会えるから、といってもループ現象を体感した上でまた出会う、というだけでどこか割り切れない複雑な心境に陥りそう…。

本編自体が70分程度なのでサクッと見れるのも嬉しいですし、タイムループという状況を題材にした作品は“このループから脱出する”という過程が基本なだけに、このタイムループを利用してハッピーエンドへと近付こうとする、という独特な着地を見せてくれたのは嬉しかったです。