ジジョ

ナイトクルージングのジジョのレビュー・感想・評価

ナイトクルージング(2018年製作の映画)
3.5
全盲の方たちも映画を「観る」と言う。彼らが「観ている」ものは何なのか。先天性全盲の加藤さんが監督となり制作するSF映画がどんなものなのか、その制作過程はとても興味深いもでした。

色、形、動き、、、全盲の人が、それらの情報をどのように得ているのか、私たちが「視覚」から得ている情報を「視覚」以外の方法で伝えるにはどうすればよいのか。その過程は加藤さんのキャラクターの面白さも相まって、笑いどころや、ツッコミどころ満載。

最後の加藤さんの一言が身も蓋もなくて笑ってしまったけど、私たちが同じ映画を見ても「脚本がよかった」とか「役者がよかった」とか「音楽がよかった」とか、それぞれ感想が違うのと同じことのように思います。

完成したSF映画が加藤さんの思った通りなのかどうか、それは永遠にわからない。でも、それでいいし、多分正解なんてないし、それぞれがどんな映像を思い描きながらこのドキュメントを観るかが最高に楽しい体験な気がします。