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ロマンスドールの556のネタバレレビュー・内容・結末

ロマンスドール(2019年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ラブドールを扱ってはいるけれど、王道のラブストーリー。
ベタに泣かせにかかってくる展開。

それでも冷めないでまんまと泣かされてしまったのは、蒼井優・高橋一生はもちろん、きたろうや渡辺えりの好演や、青味かがったきれいな映像がとてもよかったからだと思う。

後半ベッドシーンの連発で、山ちゃんがチラつくなんて評判もあったけど、きれいなシーンだったから私は山ちゃんがチラつく隙もなく泣かされていたし、そのこをお披露目した時のあの工場の人々の温かさにとどめを刺されて号泣してしまった。
中盤の高橋一生はほんとにリアルにダメ夫っていうかんじだったのに。

ラストシーンもよかった。
湿っぽくならず、かといって前向きなだけでもなく、感動の押し売りでもない、複雑だけど軽やかなセリフからのエンディング曲がいい余韻だった。

百万円と苦虫女が好きなので、それと比べるとちょっとクサいところもある。
そして観賞後は百万円〜よりも、空気人形が見たくなった。
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