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ロマンスドールのesuranのレビュー・感想・評価

ロマンスドール(2019年製作の映画)
4.0
不覚にも泣いたわ。
あんなシーンやこんなシーンで、いやむしろこの手の映画で泣くというのが自分でも驚きだった。

タナダユキ作品はいい時はいい。映画は特に。
原作もタナダユキだし間違いないデキだったと思う。
基本的にタナダユキの話の作り方は好きです。


この作品、何がいいって、まず高橋一生と蒼井優がよくないわけがない。それはわかりきっていたんだけど、想像よりもはるかによかった。自然体で、本当にどこにでもいそうな二人を演じてくれたな、と。

ラブドール職人という特殊性に目がいきがちだけど、というか最終的にもその職業だから成立するお話なんだけど、もっと普遍的な部分で響くものがあったなと。夫婦。カップル。対人関係において、誰にだって直面するような問題だよね。隠し事。嘘。

きたろうがまたいい味出してましたね。きたろうの一人語りのような居酒屋のシーンとかじーんとくるものがありました。

結局、ラストに浜辺で高橋一生が口にするセリフは、自分だけが知りえている秘め事であることに意味があるのだと思う。そのための映画後半の濃厚接触だったかなと思うと、妙にふにおちるのだ。改めて、スキンシップ、大切だなと思いましたよ。
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