紅蓮亭血飛沫

ロックアップ/スペース・ロックの紅蓮亭血飛沫のレビュー・感想・評価

1.0
テロリスト達を宇宙に浮かぶ基地にて収監、という面白い設定が興味をそそられましたが…。

各国でテロを行ってきたテロリスト6名がこの宇宙基地にて収監されており、筋肉のある男と女性医師、シャトルのパイロットの三人が軸となっているのですが、肝心のメインキャラクター、展開がガバガバなので全てにおいて雑です。

6人のテロリストを収監する基地には、なんと駐在している“たった一人の見張り”が全てを担当しているという時点で疑問符が湧きますし、
「奴らが脱獄した!」「監視カメラはどうしてたんだ!?」「アナログなものだから…」
「とにかく武器を!」「バッテリーがない」「バッテリーはどこだ!? (倉庫に行って見つける) もう使い切ってるじゃないか!」
といった間抜けと呼ぶのも馬鹿馬鹿しいぐらいの、呆れ果てる展開が雪崩のごとく押し寄せた時はこの世の終わりかと思いました、はい。

この収監基地は、テロリストが襲っていった各国が資金を出して設立したらしく、今回の事態に対して各国の代表者が集まったかと思いきや、「どこの国が責任を取るのか?」という責任逃れ論争しかしないし、更にメインキャラクターまでもが自分の国の名に傷をつけるような事にはならないようあれこれと揉めたりします。
正直な所、「で?」の一言で済む内容です。
テロリストのリーダー格が「自分達は死を恐れてなどいない! 目的のためなら命だろうと惜しくない!」とテロリストの本質とも言える主張を発する場面が一番マシです。
テロリストが一番マトモってのがヤバいですね。

これ見るぐらいなら天井のシミ数えた方がいい、とまでは行きませんが、死ぬほど暇ならば見てもいいんじゃないかと。
まぁこれ見るぐらいならもっと面白い映画見るべきなんですけど。

P.S
WOWOWで鑑賞したので分かりませんでしたが、本作のジャケット、これは軽い詐欺なのでは…?
本作の舞台は宇宙空間に浮かぶ基地内部なわけですし、爆発してる時計塔は本編3分ぐらい経過した場面のワンシーンですし、この人物が銃を構えている場面もありませんし…。