今年、東京国際映画祭で唯一観た映画。
もっともっと観たかった。魅力的な作品がたくさんあった。
この作品はワールド・プレミアということでメインキャストの
舞台挨拶から始まった。やはり共演陣の役所広司へのリスペクトが溢れた挨拶。その横に佇む知的美女な雰囲気の女優はチャン・ジンチュー。
その可憐な雰囲気とは裏腹に劇中では過酷な山岳アクションに挑戦している。余程の根性が座っている方だと思う。
映画はかなりハリウッド映画風のわかりやすい作劇となっている。
見所はヒマラヤ山脈が広がる絶景とそこで繰り広げられる抗争劇。
国際会議を揺るがすたった一つの書類を載せた飛行機がエベレスト山頂近くで落ちて、それを山岳チームのふりをした武器商人と、ヒマラヤ救助隊の役所＆ジンチューが命懸けで奪い合う、、しかし普通飛行機堕ちたら、書類燃えてしまうような、、それと数年前、エベレスト山頂近くで遭難した恋人の遺体を探すチャン・ジンチューのラストシークエンスは、ファンタジー感いっぱいだけど、そんなやや大味なプロットはあるが、日本代表、役所広司が流石の存在感を魅せてくれたのは良かった。ただ、世界はもっと役所広司の凄みを引き出す題材をオファーして欲しいとも同時に思ったのだが、、私的にはハリウッドメインの渡辺謙や真田広之よりも遥かに演技力があるのだから。是枝監督とまた組んで3大映画祭の主演男優賞を取ってくれないかな。
