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ドミノ 復讐の咆哮のHKのレビュー・感想・評価

ドミノ 復讐の咆哮(2019年製作の映画)
3.5
デ・パルマの新作を観るのは10年以上ぶりでちょっとワクワク。
『ブラック・ダリア』あたりまでは観ていますが、こんな最近作があったのさえ知らずCSでみつけて録画鑑賞。
なんとデンマーク、フランス、イタリア、ベルギー、オランダ合作。なんでまた?
イスラム過激派の無差別大量殺人を防ぐため(というより敵討ちのため?)立ち向かう2人の刑事の物語。

評価は低いようですが、紛れもなくデ・パルマ作品といった印象。
たまに大作を撮ったりするので巨匠と勘違い(?)されることもありますが、私はこういうちょっとクセのあるヘンな作品こそデ・パルマならではと思ったりします。

そして今回のキャストにもビックリ。
主人公の刑事2人はなんとTVシリーズ『ゲーム・オブ・スローン』の主要キャラ。
一人はシリーズ序盤で嫌な悪役として登場しながら途中から終盤にかけて好感度アップして大逆転の人気キャラとなったジェイミー・ラニスターことニコライ・コスター=ワルドー。
もう一人は美しき赤の魔法使いメリサンドルことカリス・ファン・ハウテン。
“GOT”好きはもうこのツーショットで嬉しくなりますね。

で、けっこう2人とも最近は映画でもチラホラ見かけるんですが、それぞれデンマークとオランダ出身のため名前が独特で覚えらません(ハウテンはオランダ出身だけにハウステンボスを連想するのは私だけ?)。

そしてCIA捜査官のガイ・ピアース。今回も善玉か悪玉かハッキリしない怪しい人物。
実はピアースとハウテンは交際しており子どもまでいる仲。
『ブリムストーン』で夫婦役で共演していたときに知りましたが、今回またしても仲良く共演。もしやC・ブロンソンとJ・アイアランドみたいになるのでしょうか。

それにしても久々のデ・パルマ映画でした。
まだまだこういうデパルマ・タッチの作品をたくさん作って欲しいものです。
HK

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