じゅんP

ドミノ 復讐の咆哮のじゅんPのレビュー・感想・評価

ドミノ 復讐の咆哮(2019年製作の映画)
3.8
監督と長らく組んできたピノ・ドナッジオの劇伴を聴けば「何ら新しいことをやる気がない」ことは明らかで、だとすればこれはもう古典落語か歌舞伎のようなもの。

どうやって捜査が進展していくのかといったストーリー面や、各キャラクターのドラマは必要最小限に絞ってごっそり削ぎ落とし、その分色や音に手際良く見せたいもん詰め込んだ俺色全開の89分。

『カジュアリティーズ』や『リダクテッド』同様、人の尊厳を踏みにじる行為にはついつい熱くなっちゃうデ・パルマおじいちゃん。今回の矛先はISIS、からの怒りの連鎖そのもの。カメラを武器に全力で噛みついていきます。

自分の立ち位置から見えるものと見えないもの、手を伸ばせば届くものと触れられないものとが絡み合っては消えていく。
『ファム・ファタール』のオープニングみたいなボレロ風の曲にのせて、焦らしに焦らすドローン煽り運転からの雑な着地がいろんな意味で刺さる。