このレビューはネタバレを含みます
FBIの情報屋として、犯罪組織に潜入する男の話。
FBIとの作戦が失敗した事で、マフィアのボスに刑務所行きを命じられる主人公。
それを逆手にとって、FBIも新たな作戦を命じるわけですが、刑務所では命を狙われ、外では家族も命を狙われ、最終的にはFBIからも裏切られてしまうと。
どれもこれも目論見通りに事が進まず、それ故に次の展開が全く予想出来ないものになって、引き込まれていくものがありました。
あとは、キャストが意外と豪華なのも、見応えのある部分。
ジョエル・キナマンがこういう泥臭い役をやるのは新境地だったと思いますし、脇役をコモンやアナ・デ・アルマスといった有名所が演じてくれるので安心して見る事が出来ました。
個人的には、FBI捜査官役にロザムンド・パイクを持ってきたのが、良いキャスティングだなと思っていて。
悪女を演じるイメージの強い彼女なだけに、「今回は善人なのか?悪人なのか?」と、最後までドキドキさせられましたよ。
終盤のトリックはありがちかな…と思ったし、尻切れトンボな終わり方は微妙な感じもしましたが、まぁ全体的には楽しめた作品かなと。
派手さはないものの、物語に求心力があるし、役者や映像も良いので、ついつい引き込まれて見てしまう。
大人向けのサスペンスとして、じっくりと映画を楽しみたい人にはオススメの作品です。