ゆめちん

THE INFORMER/三秒間の死角のゆめちんのレビュー・感想・評価

THE INFORMER/三秒間の死角(2019年製作の映画)
3.5
THE INFORMER/三秒間の死角

“三秒間の死角” という副題が気になり鑑賞しましたが、この作品の重要な部分を上手く表していて、“なるほど” となりました。

殺人で服役していたピートは、自由の身と引き換えにFBIの情報屋となり、最後の任務として潜入先のポーランド系麻薬組織を一気に壊滅させるはずが、ある想定外の出来事で追い詰められていくことに。

麻薬犯罪組織、FBI、NY市警、刑務所内の囚人や看守、それぞれの思惑や陰謀が複雑に絡み合い、もう誰が敵か味方かも分からなく、すべての組織から命を狙われ四面楚歌状態のピート。全く先の見えない展開に、終始緊張感が続き、スクリーンに釘付けに。

アクションも随所に入り、派手になり過ぎず抑えぎみなので、この作品の雰囲気に上手く溶け込み、バランスのよさを感じました。

“プライベート・ウォー” や" エンテベ空港の7日間” など、出演作の日本公開が続くロザムンド・パイク。主人公に非情になりきれず、もがき苦しむFBI捜査官役として、印象に残る演技を見せてくれました。

少し残念だったのは、ラストの終わり方。"家族のために" という展開なので、その辺りを強調して温かく終わらせてほしかった。

それにしても、アナ・デ・アルマスはちょっとふっくらした感じですが、あの美貌は健在でした。
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