（ララランド）のエマ・ストーン、
（フェンス）のヴィオラ・ディビス、
（シェイプ・オブ・ザ・ウォーター）の
オクタビス・スペンサー、
（ジュラシックワールド）の
ブライス・ダラス・ハワード、
そして、ジェシカ・チャスティン。
（女神の見えざる手）の流れで
レビューを書きます。
今、大人気の女優たちが、
見事なアンサンブルで魅せる話題作。
オールスターキャスト映画として
奇跡のような共演をしている。
だけど、この作品の奇跡は
映画化の前から始まっていた。
この間書いた（映画が生まれる瞬間）の
話をもう一度。
ある新人女流作家が、5年の歳月を
かけて、この映画の原作を書き上げる。
だが、どこも、誰も相手にしては
くれなかった。
世界史に残る事件や人物を扱った
話ではない、メイドさんたちの話に
誰も真剣に話など聞いてくれなかった。
60のエージェントに断れ続けた
その作家を応援し続けたのは、
幼馴染の俳優だった。
ようやく出版された原作本は、
大ベストセラーになった。
映画会社は一斉に手を挙げたが、
映画化権は、本が世の中に出る前に
決まっていた。
幼馴染の俳優の手に委ねられていた。
世界で一番この作品を理解し、
世界で一番この作品を映画に
するべき人物の手に渡っていた。
映画は、正しく映画化された。
ベストと思える女優たちが
キャスティングされ、
この年を代表する大ヒット作になった。
テクニックだけが、映画を
高みに押し上げるのではない。
時として、幾人もの想いが、
傑作を誕生させるのだと、僕は思う。
この映画のジェシカ・チャスティンは
たまらなくいい。素晴らしい。
エンドクレジットの歌と余韻も
忘れられない印象を残す。
