オルガ・キュリレンコ出演のスナイパーものとの認識で、荒唐無稽なストーリーを予測していたが、まさかの実話に基づく人質救出作戦。
フランス対テロ特殊部隊GIGNの創設以前の1976年、仏領アフリカのジブチで起こったスクールバスハイジャック事件。
冒頭のいきなりのテロリストのスクールバス乗っ取りの展開はスピーデイ。そしてフランス政府が極秘で派遣する曲者スナイパー集団と魅せる。
ところがスクールバスの到着を待っていた学校の教師オルガ・キュリレンコが単身現場に乗り込むところから、このテロ事件の焦点が分散してしまう。
スナイパーもの好きとしては劇場公開時に見逃し、待っていたDVD化。
フランス、ベルギーの合作映画。襲われ乗っ取られるスクールバスは現地の子どもが通う学校のものではなく、フランス人、アメリカ人の子弟が乗車。だからこその極秘作戦、ましてやのCIA絡み…そしてこの作戦の結果について、フランス政府はテロ事件の被害者と認めていないとの事。こうした背景での異能集団としてのスナイパー達を描いて欲しかった。
この事件の一年後にジブチはフランスから独立。
終盤の銃撃戦からは渋い展開に唸らせる。
