Sassi

王様になれのSassiのレビュー・感想・評価

王様になれ(2019年製作の映画)
3.8
先日、試写会&トークショーに当選したので、公開前に鑑賞。
the pillowsというバンドの30周年を記念した映画。大体バンドのアニバーサリーにドキュメンタリー映画を制作することが多いが、まさかのストーリーのある映画。しかもvo.山中さわおが原案という。
the pillowsのファン(称してバスターズ)は自身の人生や感情をピロウズの曲に重ねがちで、勝手ではあるがピロウズが寄り添ってくれる感覚さえあるんだけども、
今回の映画はまさにそれを具現化したかのような映画となっていて、観賞後は泣いてしまった。(泣いているところに山中さわおさん本人登場で感情はよくわからないものに…)
しかし、ストーリー自体は箇条書きにしてみるとすごくシンプルで、超展開があるわけではない。ないのだけれど、どこか主人公と重ねてしまい、そこにピロウズの音楽が自然と溶け込んでいて、バンドの記念映画としては想像以上だった。
主人公役の岡山天音くん、ヒロイン役後東ようこさん、主人公の師匠役の岡田義徳さんの3人がホントに自然体の演技で、特に天音くんのラストの演技がクランクインしてからの演技というのを聞いて驚いた。(その演技を観て監督はいけると確信したそう)
また、本編ではバスターズがニヤッとする細かいネタや、ストレイテナー、GLAYなどがカバー曲を演奏するシーンなどがあったり、その他アーティストも出演していて、そちらも楽しめる。(山中さわおももちろん本人役で出演)
万人受けする映画ではないかもしれないが、バスターズはもちろん、ピロウズを知っている人、何かを頑張っている人にはいい映画になると思う。そしてこれを機に、ピロウズの楽曲をぜひ聴いてみてほしい。