同行者に、他人の人生をみたいのであればドキュメンタリーはドンピシャなのではと言われたけど、やっぱりみながら劇映画に比べて圧倒的に情報量が少なく、暇だなと思った。
本の物質性が好きだからそれなりに心惹…
面白かった。
三年間おったという映像のフッテージが確かに物語性を持っていてずるくはある。
しかし、彼女のフィクションの処女作である『夜明け』を辿るように親和性を感じながら、父親の存在を菊池さんに見る…
【本好き必見!本の表紙ができるまで】
先日、渋谷イメージ・フォーラムで広瀬奈々子監督の『つつんで、ひらいて』を観ました。本作は第20回東京フィルメックスでスペシャル・メンションを受賞。広瀬奈々子は2…
私はドキュメンタリー映画が好きだ。この映画はどうしても映画館でみたくて、いつ観に行けるかとタイミングを狙ってようやく行って来れました。上映館が少なくて、ある意味東京は恵まれてるよな、と思いつつ。劇場…
>>続きを読むすごくつまらなかった。
被写体である菊池信義は、過去の栄光はあれど、装丁家としてはもう第一線を退いている人。その人物を主人公にして撮るならその没落こそを撮らないといけないのに、没落の象徴である喫茶…
このレビューはネタバレを含みます
冒頭で一心不乱に紙をグシャグシャに丸めるシーン、おかしなジイさんがいるな・・・と思う所から始まる。
その後10分くらいジイさん、もとい菊池さんの得意げな仕事の話が続いて多少相手をするのが疲れる人じ…
紙の本がすきだ。本屋に並ぶ本たちを眺めることもすき。本を読むことはよくするのに、本をつくることはよく知らなかった。淡々として静謐なのにどしりと重く、作品が誰かのもとに届くための身体をつくる。それは菊…
>>続きを読むデザインとは。
日本語にすると、こさえる(こしらえる)ということ。他者を想って行うこと。
受注仕事における創造性とは。
人から依頼されることで火がつく。関係性の中で生まれる。すなわちインスピレーシ…
本が、本であることの意味や存在意義、を改めて知ることになる。
そして、菊地さんは、本を装幀することを「こさえる」事だと話す。そこから考えさせられるものは大きい。
この映画を通して一冊一冊を慈しむ/…
(C)2019「つつんで、ひらいて」製作委員会