NAO141

ゴーストバスターズ/アフターライフのNAO141のレビュー・感想・評価

4.0
「3つ数えるぞ。2で撃て!」笑える。

〈ホラー〉要素がありながら全体的にはポップで〈コメディ〉感の強い絶妙な加減が『ゴーストバスターズ』シリーズの魅力♪オリジナル第1作は1984年にアイヴァン・ライトマン監督により製作された(もう40年近く前かぁ)。公開されるとその軽妙かつハイテンションな幽霊退治模様が話題となり、たちまち社会現象に。また主題歌であるレイ・パーカー・ジュニアの「ゴーストバスターズ」も大ヒットした。本作でもエンディングで聴くことが出来る。やはり『ゴーストバスターズ』といえばこの曲だよね~♪♪
1989年に『ゴーストバスターズ2』、2016年にリブート版『ゴーストバスターズ』が製作されている。

そして本作である。本作は旧作へのリスペクト色の強い作品でもあり、いまのチビッ子達も充分に楽しめるが、旧作キャストも登場する事で当時『ゴーストバスターズ』を観ていた方も懐かしさを感じながら楽しむ事が出来る。
それもそのはずで、本作の監督はオリジナル作のアイヴァン・ライトマン監督の息子であるジェイソン・ライトマンである。新しさと懐かしさが融合した良作!

物語ラスト、子ども達の絶体絶命のピンチに駆けつけたのは初代ゴーストバスターズの面々。壮大な登場でも何でもないとても軽~い登場だが、そこが良い!笑。これがゴーストバスターズ、そして何とも言えない安心感がある笑。
初代ゴーストバスターズのメンバーであるイゴン・スペングラーを演じたハロルド・レイミスは2014年に亡くなっている。ゆえに続編企画が頓挫していたわけだが、なんとCGで登場(いまの技術ってやはり凄い…)。ダン・エイクロイド、ビル・マーレイ、アーニー・ハドソンと横並びで映るシーンは豪華過ぎた!!
本作のラスボスが旧作でもラスボスだった〈ゴーザ〉というのがまた良い。ピーター(ビル・マーレイ)に「おい、角刈り!」と呼ばれるかなり印象的なラスボスである笑。ところでこのラスボスとの最後のバトルシーン、これはどう見ても『ドラゴンボール(セル編)』の悟飯とセルの最後のバトルと同じに見えてしまうのは私だけではないはずだ!!笑

本作は1980年代愛が詰まった作品で、どことなく『グーニーズ』のような感覚もあり、ちびマシュマロマンはどう見ても『グレムリン』へのオマージュだろう。
学校で先生が子ども達に鑑賞させている映画が『クジョー』や『チャイルド・プレイ』という80年代にちょいと話題だったホラー映画というのも面白い(というか子ども達に何を鑑賞させているんだ、この先生は…笑)。

いまのチビッ子達が当時のチビッ子達のようにワクワク出来て、当時『ゴーストバスターズ』を観ていた方は懐かしさを感じる事が出来て、旧キャストもしっかり登場し亡くなったキャストも作品にCGで駆けつける笑。ゴーストバスターズ愛や80年代愛、そしてハロルド・レイミスへの追悼が込められた、なかなかに良い作品だった。
エンドクレジットにはシガニー・ウィーバーまで登場し、ピーター(ビル・マーレイ)が第1作目で学生を電流でいじめたESPテストで今度はピーターをいじめている笑。最後の最後まで面白い!

※当時オリジナル作を両親と観た自分としては懐かしさもあって楽しい作品だった。ハロルド・レイミスの御冥福をお祈り致します。感動を有り難う!!
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