月うさぎ

レオンの月うさぎのレビュー・感想・評価

レオン(1994年製作の映画)
4.4
ナタリー・ポートマンが子供なのに美しすぎる。
殺し屋なのにレオンがかわいすぎる。

ハードでタフな一匹狼の殺し屋レオンの哀しすぎる人生。
それは愛する人を失った心の傷とそのため誰も愛さない生き方を選んだことにあった。
なんて切ない映画だったろう。

護るべき者ができた時、人は強くなるのか、それとも弱くなるのか?
きっとそれは両刃の刃。

滅びは弱いせいではない。
現実を知ることは時として残酷だ。
それを直視しないで生きる方が本当は弱い生き方だったりする。
ピュアであることは人の世においてなんと生きにくい事だろう。

やるせない気持ちの中に暖かさも灯っている。

レオンのカッコいい姿よりも、マヌケな表情の方が心に残っている。
なんで??って顔がとても無垢でいい。
ジャン・レノってこんな表情ができる奴だったんだね。

ただ一人で生きていく少女の道はどうなるんだろう…。
裏切りを知らないままの彼はまだ本当の人生を知らない。
マチルダのほうがずっとずっと大人であった気がする。
月うさぎ

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