ジャッキーケン

レオンのジャッキーケンのレビュー・感想・評価

レオン(1994年製作の映画)
5.0
生きてるうちに一度は見るべき映画の一つで当時中学生だった僕を「ターミネーター2」と共に洋画好きへ染めるきっかけになった映画

フィフスエレメントの資金づくりのために2日で書き上げた脚本の映画なのにまさかのフィフスエレメントよりも大ヒットしてしまったエピソードが面白い
個人的にフィフスエレメントよりも好き

プロフェッショナルな殺し屋スキルを発揮する序盤のレオン、既に殺し屋映画として傑作ラインに到達しているのに当時僕が見向きもしなかったラブロマンスというジャンルに突入する意外さ、初々しいナタリーポートマン演じるマチルダが大人のレオンよりも大人びていて、年も体もおっさんのレオンが実はマチルダよりも精神年齢が低いってのもある種のナーメテーター要素を含んでいてドストライク

当時アクション映画を浴びるように見ていた僕としては振り返ってみると圧倒的にアクション映画的要素を含むシーンよりも恋愛映画的な要素を含むシーンが多い
当初の脚本ではレオンがマチルダと泣きながらセックスするシーンまで用意されていたらしいしやっぱりこの映画は恋愛映画
マチルダがマリリンモンローに扮して当てっこするゲーム、掃除してる時にじゃれ合う二人、「雨に唄えば」を見るレオンであったり退屈しがちな場面が退屈しない
良い感じのテンポでマチルダとレオンの殺し屋トレーニングも描いてるから飽きさせない。どちらかのジャンルに入れ込みすぎないさじ加減が素晴らしい

恐ろしいのはゲイリーオールドマン演じるFBI捜査官がラリってマチルダの家族を皆殺しにするシーンは衝撃的だったしロレンのある場所で何度ゲイリーオールドマンの真似したことか、カプセル薬を噛み砕くところとか「ダークナイト」のジョーカーでペンを消すマジックと同じぐらい学校で真似してましたね。
強烈なインパクトを残す悪役キャラ

当時、僕が涙腺決壊した別れのシーンは今見ても泣けるし「ターミネーター2」も最終的に別れて終わる。別れ系の映画に弱かった。さらにトドメを刺されるのがstingのShape of my heart
切なさ全開のメロディとエモーショナルな歌詞、オールタイムベストに入るベスト主題歌。

僕が好きって言える映画の基盤を作った作品でもある。
ごく普通のおっさんが実は凄腕の殺し屋でした。
普通じゃない恋愛関係。
強烈な悪役。
映画を象徴する主題歌。
訪れる別れに涙する号泣展開。
シンプルかつ心揺さぶられるドラマ。
僕が傑作と豪語する映画には何かしらこの映画の要素と被るものがある。

この映画を鑑賞済みの人には映画を評価する上で指針となるぐらいの影響力を持つ映画であるしまだ見てない人は鑑賞後きっとその後の映画ライフを変えてしまうだろうね。

次でラストの午前10時の映画祭で完全版上映するそうなのでなんとかして見に生きたい