「閉鎖病棟‐それぞれの朝‐」を観る。
「糸」があまりによかったので、ついついアマプラにお布施をしてしまいました。
劇場公開時、どうしても時間が合わなくて観れなかった作品。
当時は綾野剛目当てだったのになあ。
ここまで小松菜ちゃんにハマるとは思いませんでした。
復讐だめ。
人殺しだめ、ぜったい。
知らず、「あかん、あかん」と呟いてました。
とはいえ、にんげんはやっぱりにんげんだから、しょせんはにんげんだから、どうしようもないときというのはある。
そもそもなぜ人殺しはだめなのかというと、でないと自分の身が危うくなるからだ。
ひいては、自分のコミュニティが危機に見舞われるからだ。
だから、自分のたいせつななにかを奪われようとしたとき、ひとはどこまでも残酷になれる。
やさしさゆえに、ひとは残酷になれてしまう。
どうなのだろう。
それがはたして正しいかどうかはわからない。
いいとか悪いとかではなく、どうしようもなくひとは、どうしようもないまでに、そういう生き物だということなのだろうと思う。
やさしさなんてかけらもないひとが、無自覚に誰かを傷つける。
誰よりもやさしかったからこそ、誰かを傷つけてしまうこともある。
この世が生き地獄だということは、今さら言われなくてもわかっていたことなのに。
それでも歯を食いしばって、大地を踏みしめて、この地獄を生きてゆく。