閉鎖病棟ーそれぞれの朝ーの作品情報・感想・評価

「閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

救いのない物語
だが
最後に一筋の光が見える

だがそれも報われることがないとわかっている

キャスト
鶴瓶 期待通り、予想通りの 穏やかとキレたときの差がはっきり
綾野剛 不思議なことに病院にいる時の透明感が外へ出ると消えて汚ない感じになる それだけで世間のストレスが強いことが見える
小松菜奈 こんな汚れ役を?と思うくらい男たちから蹂躙されそれでも生きる術を見出し強くなる女性 特に母親との関係性がいちばん傷付くところかもしれない



ラストは
再び入った刑務所で
屋外の運動時間に
車椅子から自分の足で
立ち上がろうとする鶴瓶
高い塀が遮っている
東映試写にて。
観終わった時、「ああ、そうだ。20年前、昔はチュウさんに感情移入して読んでホロホロ泣いたんだったなぁ…」ということを思い出しました。
映画化をきっかけに20数年ぶりに思い出した帚木さんの原作。「何故、今、映画化なんだろう?」と思うほど、もうすっかり内容を忘れてしまっているが、やっぱり良い作品は色褪せないなぁ〜と思わされました。久々、邦画を観て感動させられました。

大抵の原作小説がある邦画作品には失望させられてきているので、この作品も観る前から、きっとそうであろうとタカをくくっていました。それは過去、観てきた映画の出来が悪いわけではなくて、重厚な小説の世界を平均2時間で描くこと自体が物足りず許せないからなのです。ですが、この作品は脚本が上手くまとまっていて、とても心地良かったでした。フライヤーを見ると、平山監督が脚本を担当している。結構分厚いあの原作を2時間で収めるのは大変だったろうなぁと思いました。

絶妙なキャスティングにも、グッときました。
笑福亭鶴瓶氏の、何かを抑えて淡々と生きているフリをしている人を演じる様子は段々円熟してきて、役柄その人そのものに思えるほど自然でした。あの存在感は準主役なのにもう主役でしたね。
小松菜奈さん。可愛くって。泣きの演技が上手くなったなぁ〜と感心しました。でもまだ『溺れるナイフ』夏芽な印象が強いです。
脇を固める個性的な病院のキャラクター達も特別でしたね。木野花さん、平岩紙さん、そして大好きな渋川清彦氏。この人達が出てる時点でもう、「なんかあるな」と想像できるくらい出オチ感がありますね。田窪くんと駒木根くんコンビも味があって良かったです。
。, ・:*:・(*´▽`*) , ・:*:・

封切前なのでまずはこの辺で終了。2019年邦画ベスト1の称号!!
帚木蓬生の山本周五郎賞受賞作『閉鎖病棟』が原作の作品です。原作は読んでいません。精神科病院を舞台にした作品です。とにかく重たく、一概にすべてが救われているわけではないです。それでも朝は来るし、その捉え方は人ぞれぞの中で違ってくると感じる。

冒頭のモノクロシーンから妙に胸のざわつきがある感じでした。そして雰囲気の違う病院から物語がスタートしていきます。実際に長野県にある病院で院内の撮影が行われたこともあり独特な空気がずっと流れます。どういった物語が始まっていくのか、予想もつかなかったです。精神科病院にて鶴瓶さん、綾野剛さん、小松奈々さんの3人の群像劇であり、今と過去の切り分けや出し方は徐々に「3人がそれぞれ事情を抱えている」ことが明らかになっていきます。宮本君から君へは全編ハイテンション全開だが、これはその逆をいっている。心の中の叫びをずっと胸に閉じ込めているが、3人の演技が凄すぎて、それを感じることが出来ます。

家族に見放され、世の中からも変わった目で見られる彼らの居場所と繋がりには心を突き刺さるものがあります。とても心にズシンとくる作品ですが、もう一度言います。重たい作品です。是非とも劇場にてご覧いただければと思います。


2019年公開作品  125本目
KUBO

KUBOの感想・評価

4.2
10月8本目の試写会は『閉鎖病棟』、監督、原作者によるトークショー付き試写会。

これは素晴らしかった。心に染みる映画でした。

私は、笑福亭鶴瓶は使い方が難しい俳優だと思っている。『ディア・ドクター』とか名作もあるが、脇役で出てくると、その個性の強さから全体の雰囲気を壊すことも。だが、本作での鶴瓶は良かった。賞レースで主演男優賞にノミネートされてもおかしくないレベルだ。

死刑執行されたにもかかわらず、息を引き取らずに、下半身麻痺の後遺症を残したまま病院で暮らす秀丸さん(笑福亭鶴瓶)。

病院の中ではどこが悪いのかわからない普通の青年だが、ストレスがかかると感情が制御出来なくなるチョウさん(綾野剛)。

数週間前から学校に行かなくなったと母親と共に病院に入院しにきた由紀(小松菜奈)。

今はこんな良い人の秀丸さんが死刑を言い渡されることになった過去とは何なのか?

チョウさんが抱える家族の問題とは何なのか?

そしてなぜ由紀は心を閉ざすことになったのか?

それぞれ生きづらさを抱えたこの3人の過去が明かになっていくと同時に、病院内で痛ましい事故と殺人事件が起こる!

そして、事件の謎が法廷で明かされるとき、見るものに温かい涙を誘う。

上映後のトークショーで、原作者の帚木蓬生さんが「映画は原作を超えた!」とおっしゃっていたが、ベテランの平山秀幸監督にしても最高傑作ではないだろうか?

ある精神病院で出会い、血の繋がった家族以上に心を寄せ合う3人の物語は、擬似家族を描いた物語でもあり是枝作品と共通するところもある。日本人の心に直に訴えかけてくるような感動作。是枝作品が好きな人はきっと好きだと思う。オススメです。
試写会で観ました。
  綾野剛が好きで、観たかった映画です。かなり重く、暗く、正直途中観ていられないシーンもありました。
  クスリと笑えるシーンもほんの少しありますが、ほぼほぼ重い映画です。

  ただ、何故か観て良かったと思える良い映画だったのは間違いない。
  閉鎖病棟なんて、実際知らないし、これから先知りたくないし。でも閉鎖病棟は実際に現実社会にあって、ひとごとじゃない。目を背けちゃいけない現実。
  ただ、映画の世界で良かったと思いながら、観てました。

   綾野剛の優しさ、小松菜奈のラストの法廷のシーン、涙無しでは観れなかった。小松菜奈がちゃんと社会に出て働けていてよかった。綾野剛も退院できて良かった。秀さん役の笑福亭鶴瓶も素晴らしい役者さんでした。

  小林聡美が、要所要所で心にグッと響く言葉をいってくれて、よかった。
sakomaru

sakomaruの感想・評価

2.9
試写会にて
原作を読んでませんが、
涙もろい私が全く泣けませんでした。
原作に細かい心情や心の触れ合いが描かれていたのに映画で省略されているのかな、、と思いました。
秀さんに感情移入ができず、ただ怖かったです。
病棟も、なぜか陳腐に感じてしまいうーん。と納得がいかないまま帰りました。

心の琴線に触れる映画と、忘れてしまう映画の違いを考えた夜でした。
yun

yunの感想・評価

3.8
試写会にて
劇場試写会にて。
帚木蓬生の原作は未読での鑑賞。

精神病院を舞台にそれぞれ事情を抱えた患者たちを描く。
笑福亭鶴瓶、綾野剛、小松菜奈の主演3人を中心に精神を患った患者役の人達の演技がすごく丁寧で上手い。

鶴瓶は『アルキメデスの大戦』の時は、まんま鶴瓶だなぁ〜と思ったけど、今回はホントに秀丸って感じで貫禄があった。
綾野剛は『楽園』に続き、頭が普通の人とは違う人を怪演。『クローズZEROⅡ』や『新宿スワン』で見せていたキャラとは全く違うタイプで演技の幅が広い…

ストーリーは鶴瓶が演じる秀丸が車椅子に座ることになる出来事から始まる。これがややモノクロな感じで妙に不気味…

面白いという表現をするのは少し違う作品だけど、後半からは次の展開はどうなるのかと…釘付けだった。

観て良かったと思える作品♪
neko0821

neko0821の感想・評価

3.8
役者の演技が上手くて見入ってしまった。最後、あのカットで終わるところがグッときました。
タイトル通り少し重い映画でした。
オープニングから衝撃的でした。

でも、俳優の方々の演技がすごい❢主役級の方も、脇役の方もすごい人ばかりで…ただただ感動。 
ちゅうさんの思い、自分で立ち上がろうとする気持ち、さすが綾野剛。
小松菜奈は何者?なんとも言えない表情…。笑福亭鶴瓶さんはほんと役者さんです。いつ観ても上手い。

いろいろ思うところはありますが、いい映画でした。前向きに生きていきたい。
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