どれだけたくさん本を読んだり、映画を観たりしても最終的にこういう作品がいつまでも色褪せず、むしろ燦然と輝いて存在している限り、なんだか普段は焼き直しのまた焼き直しのさらに薄味を食べているのだなとしか思えなくなる。
超濃ゆいお醤油味のお煎餅をバリバリ食べている感覚。ドイツなのに!ザッハトルテ?それはオーストリア?
ストーリーはこれでもかの詰め合わせパック。
労働者vs支配者階級、父と子の対立(貴種流離譚とまではいかないけれど、まあそんな感じでちょっとだけヒーローズジャーニー)
ラブストーリーで恋に落ちた女性は聖母or魔女?
科学vs宗教、七つの大罪、魔女狩りからノアの箱船洪水まで。死神ダンス、最高。
なのに物語としてはすっきりまとまっていて、さらに美術セットや撮影技術は今観るからこそ、その凄さに感動。
エキストラは数の暴力、これぞ正義。
無声映画なので俳優たちはオーバーアクトですが、ブリギッテ・ヘルムの演じ分けは神懸かり的!