ペコ

メトロポリスのペコのレビュー・感想・評価

メトロポリス(1926年製作の映画)
5.0
物語も、演技も、美術も、世界観も、どれも本当に素晴らしく、何度見ても心踊るから満点しかあり得ない。
今見ても、巨大なセット美術や洗練されたデザイン感覚に驚くことができるって本当に凄い。

上層都市には貴族が遊び暮らしている一方、下層部では労働者たちが身を粉にして働いている世界。この構造はどう頑張っても変わらないけど、お互いがより良い生活をするためには、心を通わせなければならないのだと、この作品は訴えているように思う。

特筆すべきは、巨大セット、特撮、小物のデザインに至るまで、徹底的に心血注がれている世界観。舞台がすでに最高。

それと、群衆一人一人の歩き方にまで演技指導が行き届いており、スイミーのごとく群衆を操る手腕もお見事。暴動を起こした後、労働者たちがお互い手を繋いで、グルグル回るシーンの狂いっぷりも最高すぎる。めちゃキモい。大爆笑ww

結局すべての原動力は女であるという着地点も素直かな。もうバカというか、やっぱり本能に勝るものはないのねww
物語も緻密で、ラストまでドキドキ。だから、紛失、損傷してしまった箇所が本当に悔やまれる。