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カンパイ!日本酒に恋した女たちのmitakosamaのレビュー・感想・評価

3.7
スカパーにて。前作に引き続き酒に関わる者達を描いたドキュメンタリー。今回は女性に視点を置いている。
元々女性は不浄なものとして扱われ酒造りに関与出来なかった世界だが、女性の従事者の台頭を紹介することで新時代の日本酒の在り方を提示している。

恵比寿で飲み屋を営む千葉麻里絵女史。
広島の今田酒造で杜氏を務める今田美穂女史。
ニュージーランド出身の日本酒コンサルタントレベッカ・ウィルソンライ女史。

前作が濃い人ばかりだったから、今回はちょっと小粒かな?と思ったら全然違った。三人ともメッチャ求道者じゃん。

特に面白かったのが千葉麻里絵さん。只の飲み屋の女将かと思ったらレベルが違う。方々渡り歩いて酒蔵で日本酒修行。
寿司屋で板前の握る寿司に合わせて、その場で調合などをして合う酒を選定する。味覚で板前とガチンコ勝負に挑んでるんだよね。冒頭で舐めてました。いや御見それしました。この人スゲーわ。

今田美穂さんもサバサバ系で面白い。レベッカさんは前作のゴンドナー氏のお弟子さんにあたるとのこと。

前作同様、“人”に焦点を充てたアプローチは流石。一方で今作の方がより“酒”の魅力が伝わる。飲みたくなる絵づくりは今作の方があるね。
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