ユースケ

貞子のユースケのネタバレレビュー・内容・結末

貞子(2019年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

本作が【リング】シリーズの正当な続編だと告げるババアと化した佐藤仁美。【リング】から21年、貞子の呪いに苦しめられ続けた彼女の放つ渾身の顔芸はお見事でしたが、それが本作の全てでした…

本作は貞子の呪いは貞子の弟だった高山竜司に向けられたもので人類は姉弟喧嘩のとばっちりを受けていた事がわかる【リング】【らせん】【ループ】【バースデイ】【エス】に続く【リング】シリーズの6作目の【タイド】が原作なのですが、前作同様、あんまり原作が活かされず、ヒロイン(池田エライザ)と弟と少女の関係の描き方がヘタクソなので、「四捨五入の五の方の人は四捨五入の四の方の人の怨念を引き受けねばならない」という母親に捨てられた貞子のメッセージは伝わらないと思います。お涙頂戴の姉弟の別れのシーンから【リング】の高山竜司の呪殺シーンを再現したいだけのラストシーンの流れを見てどんな気持ちになればいいのでしょうか…

とりあえず、私にとって完全に物理と化したアグレッシブな貞子以上にYouTuberは受け入れ難いものだと実感しました。【リング】の貯金なんてとっくの昔に無いんだから【女幽霊】の再現とかやってる場合じゃないぞ中田秀夫。原点回帰を目指すのであれば、まずは呪いのルールの整備からはじめてみてはいかがでしょうか?