こしあん

僕の中のあいつのこしあんのレビュー・感想・評価

僕の中のあいつ(2018年製作の映画)
3.8
B級感あふれるジャケ写とタイトルに油断してはならぬ!
コメディとしてきっちり笑わせつつ、人生における大切なことを教えてくれるハートウォーミングストーリーでした。

「これってもしかして……俺たち・僕たち、入れ替わってる~!?」な話。強面おじさん(ほぼヤクザな財閥社長)と、気弱なぽっちゃり高校生が入れ替わる、という設定がもうバツグンです。

韓国のアイドルやミュージシャンに詳しくないので、「B1A4」というグループもジニョンも知らず……😅

ジャケ写の人がそうなんだよね……? あれ、でも映画の中の人はかなりぽっちゃりしてる……えっ? どういうこと? って始めは戸惑いましたが、特殊メイクなんですね。途中からダイエットをして本来の姿になりました。

なので、おじさんと入れ替わる前と後、痩せる前と後、いろんな状態を演じ分けていたのがスゴイですね。

入れ替わりものではあるのですが、高校生ドンヒョンの体に強面社長のパンスの魂が入った状態がメイン。なのでわりと少女マンガのような青春ストーリーでもありました。
別人のように変わったドンヒョン(実際、別人なんですけど)に対して、周囲の反応もどんどん変わっていくんですよね。
苦しい現状を打破するには、誰かと魂が入れ替わったと思って切り開いていけばいいんだなと、そんな勇気とパワーをもらいました。

逆に、見た目は強面のおじさんなのに、中身は気弱でモジモジしているパンスが最高に笑えました🤣

パンスの過去の恋愛なども絡んできて、ツッコミどころありつつも、いろいろと面白い展開になっていきます。
中身が入れ替わることでピンチになるものの、お互いが持っている固定観念というものが取り払われ、うまいこと問題が解決していくのが爽快でした。

コミカルな笑いと適度なアクション、ちょっとだけ予想の上を行くストーリー、最後はほっこりとした気持ちになるバランスの良さ。
そして実は、何かに行き詰まった時、視点を変えてみる、考え方を変えてみる、そうすればきっと、どこかに新しい道が見つかる。
そんなヒントが詰まった作品でもあります。

こんなにダサいジャケ写なのに、こんなにいろんな気持ちにさせるなんて、韓国映画、恐るべし!!!
こしあん

こしあん