ぽち

アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場のぽちのレビュー・感想・評価

3.5
臨場感ある戦闘シーンやリアリティのあるストーリーは見所だが、それ以上に不勉強で知らなかったフィンランドの近代歴史を知ることが出来、そして現実において「大国」と呼ばれる国の暴力的な理不尽さを思い知らされる作品。

冬戦争後の継続戦争がなぜ起こったのか。
結局力でねじ伏せられ奪われた国土は今でもそのまま、という憤りは北方領土を反則技で奪われた日本人には理解しやすい。

群像劇風に出演者が多いので、ちょっと分かりずらいのが難点だが、みんな仲良く生還とかではなく容赦なく倒れていく描写が心を打つ。
本国で大ヒットしたのも頷ける作品だ。
ぽち

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