風来坊

アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場の風来坊のレビュー・感想・評価

3.0
フィンランドでは知らない人はいないという国民的人気の名作戦争小説の3度目の映画化作品で、同国では映画史上最高の興行記録を樹立したという作品らしいです。

国民的人気小説の映画化なのでプレッシャーもあり、非常に気合いが入っている印象を受けます。エンタメ色は排除しながらも、激戦の戦場を丁寧に忠実に描いています。森の中での戦闘シーンは泥臭くて非常に迫力があります。

歩兵と士官の視点で負け戦を悲愴感たっぷりに描き心に迫って来る。戦車相手に爆弾持って近付くとか命を捨てた任務…。
やはりこの映画を充分に堪能するにはフィンランドの歴史は知っておいた方が良いと思う。私は全く知らないので戦争でのフィンランドの立ち位置など細かい部分について行けませんでした…。

歩兵部隊に焦点を当てているため、戦闘機や艦隊などは影を潜めてます。戦車は登場しますが、どうしても地味な印象は拭えません。
お話も単調なのでやはり長く感じてしまいます…。

戦場を離れた所でのお話がイマイチ響かないのと、個人的に主人公の1人のおっさんが好きじゃなかったので評価が下がってしまいましたが、評価も高いですし一般的には良い戦争映画だと思います。
風来坊

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