テリーマザーファッカー虎

燃えよ剣のテリーマザーファッカー虎のレビュー・感想・評価

燃えよ剣(2021年製作の映画)
3.8
時代劇とは言いつつ、エンタメ度は高くかなり楽しく見れました。

知らない単語や人名が頻出するものの、最低限の新撰組の知識さえあればなんとか乗りこなせるくらいの温度感。

原田眞人×岡田准一による『SEKIGAHARA』のその後の世界を描いた作品というテンションで見ても面白いかと。

端役に至るまで顔の知った役者が出てくる画面の豪華さは純粋に上がるし、このレベルの役者陣をまとめ上げられるのは原田眞人監督くらいだなとも思いました。

岡田准一の殺陣も様になっていて、カッコ良かったし、その他のキャストの剣劇シーンも全体的に良かった。
特に伊藤英明との二人の戦い方の違いが如実に出る決闘シーンは痺れた。
途中岡田くんが関節決める所は思わず笑ってしまいましたけど(笑)

原田監督の持ち味である、セリフの聞こえづらさと時折ギョッとするカメラワークなんかも、原田監督作品を見てるなーという感じになれて楽しかった。

沖田総司を演じた山田涼介は彼の美少年っぷりも相まってベストキャストだったし、ウーマン村本とはんにゃ金田も予想以上に良くてビックリしました。

ただ長い原作をなんとか2時間ちょっとに纏めているので、全体的に合戦シーンなどの戦闘描写がアッサリしていて、少し物足りなさを感じたり。
本来なら3部作とかで見たい映画だったなとは思いました。